シチズン時計の調査によると、既婚女性が1週間で最も心地よい時間は、亭主が出勤した直後の月曜午前10時なんだそうである。う~ん、そうだったのか。週末に亭主と一緒にいるのは実は忍耐の時間で、離れた途端に「心地よい」とは…。
世のサラリーマンに告ぐ。土日は競馬だ。遠慮して夫婦でデパートに行って買い物などしてる場合ではないぞ。奥様は実は競馬に行ってほしがっていて、しかも帰ってきてほしくないのである。中京遠征で深夜帰宅だ。
さらに月曜のお昼頃、敵がホッとした頃を見計らい、「手料理のランチが恋しい」などと適当なことを言いつつ、一旦帰宅してやろうではないか。
一方、亭主が最も心地よいのは土曜の午後9時なんだそうだ。その通りである。明日の馬券戦略構築の真っ最中だ…と言いつつも、土曜競馬でシコタマ負けて、まだ立ち直れていない苦痛な時間であることが結構多かったりするんだけれど。
木曜は淡路島へ夜釣りに。50センチオーバーの大チヌを2匹も釣り上げた。こんなチヌ釣り名人のボクを、サンスポの釣り欄担当者が取材しないのが不思議である。
ボクはわざわざメバル用の細い竿を使い、繊細な仕掛けで大チヌを掛けるので、1匹仕留めるのに15分かかる。たまらん時間だ。太い糸でガンガンゆわす、artのない釣りは嫌いなのだ。
馬券も「作品」と呼んでいる。馬券にも絶対artが必要であると思う。桜花賞でシーザリオが強かったのはアホが見てもわかるけど、だからオークスを買うのはartがない。ほっといでちょうだい、なのである。
POG戦線たけなわ。あの時、ディープインパクトはわかってたのだ。だけど、それを指名するのはartがない。だから今年はええ格好して、artがある馬の情報をHPで提供することにしたので、ぜひお立ち寄りを。何もかも勝つだけではartがないのだ。
大井で1300万馬券が出たが、獲ったじいさんは出目で当てたそうである。そうなると、凄いとも何とも思わない。
出目論とは、競馬という推理ゲームに疲れ果てた末の、敗北宣言にほかならぬ。まっとうな推理が通用しないから白旗を挙げ、出目に走るのだ。
例えば中京芝の短距離戦という特質に馬場状態と脚質を考慮して①を買い続けるのと、出目で①を買い続けるのとでは意味が全然違う。つまり出目論とは「論」でも何でもなく、その根拠に論理も説得力もないのである。
なのに、KTVで競馬実況をしているO安とかいう若造は、出目の統計なぞを取っている。ムカムカするので酒場に呼び出し、一晩かけて人格まで否定するほど説教してやったら、大いに反省しよった。よろしい。
今週からヤツの実況は若々しくなり、声の張りまで変わっているはずである。今度、出目で大穴獲ったら許さんぞ、うらやましい。
先週の日曜は弟子の美奈子を連れて淀へ。武豊はじめリーディング上位がこぞってマイルCのために東京出稼ぎ中であったため、「騎手で決まる」という不条理な結果に遭遇せず、思う存分穴馬券が獲れるというもくろみがあったからだ。
なのに、全然荒れないのである。押し出された人気馬ばっかり来よるのだ。気がつくと、諭吉不在。京橋へ引き返す。
「ボロボロになった日はなあ、それに見合った店でヤケ酒を飲まなアカンのや」。美奈子にそう教えてやり、こんな店に女の子はかわいそうやろというような、激安の、ソース二度漬けお断りの串カツ屋を探して入店。で、ふと隣りを見ると、同じく競馬場帰りの旭堂南太平洋一行様がいた。えらい偶然だ。よりによってこんな店で。彼らも馬券ボロボロで、境遇に見合った店を探したらしいのだ。これからこの店を「オケラ屋」と名づけて溜まり場にしたいと思う。常連になってたりして。
2005/05/07
5日、嫁サンからいきなり車を出せとの指令。北浜三越が閉店セールだという。開業315年の最終日、初めて三越へ。
連休だけあって、紳士売り場に男が満杯。山積みワゴンを取り囲んでいる。お前ら、もっと紳士的に振る舞えよ…などと思って見ていたが、せっかく来たので何だか悔しくなり、自分も馬群の中へ。
店が店だけに品は一流で、安いと言われれば安い。とりあえずカッターシャツ6枚、ネクタイ3本、靴2足、カバンを2つキープして両脇に抱え、おたく何者ですか? と言われそうな格好で別の売り場にいる嫁サンの到着を待つ。自分ではなんにも決められんのだ。買い物客を観察していると、ある重大なキーワードが浮上してくる。それは、「買わな損」、みんな十分に持っている物を、「お得だ」という理由だけで買い足しているのだ。バーゲン会場とは「オッズがいい」という理由で穴馬券を買い足す訓練の馬なのであった。
今ごろ恐ろしいことに気づいて、3歳戦の穴馬券がバコバコ獲れるようになってしまった(桜花賞と皐月賞ハズシといて言うのも何だけど)。
若駒のレースって、展開とか時計とか当日気配とかコース適性とか…ほとんど何にも関係ないのである。このたび、「北野ゼミPOG徹底講座」という本を出すにあたり、あるデータを引っ張り出して、こんなとこ見るだけでいいのか、今までの馬券人生は何だったのよとカルチャーショックを受けたのだ。昨日、書店で2時間ほど張り込んでたら(ヒマかぃ)、8分に1冊の割合で売れていった。これはオッズに悪影響を及ぼす恐れありだ。もうこれ以上は買わないようにしてもらいたい(ボクとPOGで対決してる人は絶対に買わないように)。
この本の編集で、走る馬の選び方を完璧に把握した。で、いよいよ馬を買うならいざ知らず、たかだかペーパーオーナーである。空しいのだ。
2005/04/23
財務省が、明治から昭和にかけて発行された20円金貨など3万2700枚を、ネットオークションで売却するらしい。マニアの間で1千万の値がつくものもあるとか。みんな黙っているのが不思議だが、この中には市場に一度も流通していない幻の金貨も含まれていて、それを国が上限なしの競売で暴利を貪るのは道義に反しないか? 法の網さえ潜れば何をしてもいいのか?
はしたなくないか? ならば今後も、流通を制限して価値が上がった頃に同じことを意図的に仕組めるという理屈にならないか?
と、財務省に問いただしたところ、はしたないとも何とも思っていないようである。財政難なのだそうだ。最後の理屈の部分はごまかされ、あとは法律論ばっかり。官僚のあんちゃんと電話で1時間もしゃべってドッと疲れてしまった。
こんな阿漕(あこぎ)な商売をする国からは、金品を合法的に強奪だ! 競馬で負けてる場合ではないゾ。
娘が中学に上がったのを機に、自ら娘の弁当作り係を申し出たのだ。今をもって皆勤賞である。
いつも明け方まで原稿を書いていて、書き終わったあとは脳ミソが熱く、1時間は寝つけない。そこで、その1時間をぼんやりと弁当作りに充てつつ、入り切れなかったおかずを夜食として自分がかき込むという一石二鳥作戦に出たのである。
昨日なんか、自分で釣ったスズキを塩焼きにして入れてやったのだ。あったかい手料理である。
料理はある程度出来るが、やっぱりおかずには困るものだ。先日も友人と居酒屋に行ったが、鴨を炙ったうまい料理が出てきたので、紙に包んで二切れ持ち帰った。これからは弁当のことを考えて注文しよう。
いい父親だと思うね。そもそも土日に競馬さえなければ最高のパパなのだ。競馬が親子関係をズタズタにしてしまうのである。本当ならおかずだって、もっといい物を入れてやれるのだ。
2005/04/09
恒例となったグリーンチャンネル「クラシックパーク」に出た。桜花賞と皐月賞予想で盛り上がったが、もっと愉快だったのは「これって罪ですか?」という競馬ディベートのコーナー。
お題が、①友人に頼まれた馬券を買い間違え、それが当たって万馬券になってしまった時、友人に内緒にする。②子どもと遊園地に行く約束をしていたところ、ダービーのゴンドラ席を確保していた美女から観戦の誘いがあったため、子どもに急な仕事とウソをついて競馬場に行く。
これが有罪か無罪かを考えるというもので、皆さんも論争をどうぞ。ボクは両方とも有罪である。
①は結果的に間違えた人の手柄であるが、正直に話し、金を渡して恩を売り、友人を自分のシモベにして5年もたせた方が結果的に「儲かる」。その計算が足りない。
②は重罪で、約束相手が子どもだからである。これが嫁サンとなると話は別だ。愚問なのだ。
2005/04/02
サッカーのオウンゴールって面白いものであるね。ヒザに当たったりしたボールが偶然入ってしまうことはあるけど、バーレーンの場合はどう見てもシュートしてくれたように見えたけど。
オウンゴールを狙ったなどといった日本側のコメントもあったのだ。ウソつけ。仮に本当だとしたら、そんなセコいもの狙うなと言いたい。
W杯予選は盛り上がってるけれど、サッカーくじの方はさっぱりらしい。抽選をするわけでもないのに「くじ」などとウソのネーミングはやめて、「サッカー賭博!!」とちゃんと言えばいいのに。みんなもっとそそられると思うけど。
それと、サッカー賭博を認めていながら、野球賭博や相撲賭博を政府が公認しないのはなんでかと聞きたい。スポーツと推理。両面から見た方が盛り上がるし、雇用促進にもなるし…。アホみたいに競馬ばっかしやって、オウンゴール連発のボクも救われるし。