さあ、桜花賞。牝馬クラシック第1弾だ。気合入れていこうぜっ。
などといきなり書くのは、高松宮記念のパドックでのある光景に我が目を疑ったからだ。騎乗直前の某騎手が、2人の若い女性に囲まれてヘラヘラ写真撮影に応じていたのである(念のために言うが、ヤッカミではないぞ。ボクだって仕事柄、美形タレントや女子アナたちと写真に映ったことは何度もあるし)。
馬主に頼まれて断れなかったのか、あるいはどちらかの娘とデキていて断れなかったのかは知らんが、それでも断れよ。何もピリピリしていろとまで言わないが、大観衆の面前で。
ボクは彼の馬券を買ってなくて幸いだったが、投票していたファンは、そんな自分が情けなくなったことだとう。大敗したが、それも当然。他のスポーツ選手が見たら、気楽なスポーツだとあきれるだろう。そうじゃないと怒るのなら、あんな行為は慎むべきだ。
我々ファンは、大事なお金を賭けている。悪いけど、気合では君たちより上なのだ。2億円を桜の下に積み上げ、そこで初めて写真なのである。
最後の現役アラブだったレッツゴーカップという12歳馬が先週、福山競馬で引退し、競馬界からアラブの火が消えた。
アラブは丈夫で粗食にも耐えて重宝だったようで、最盛期の昭和32年には、中央でサラ382頭に対し、アラブが253頭いたらしい。サラより従順で扱いやすいとも言われるが、ボクの印象では気まぐれな馬も多く、馬券は難しかった。
その中央では、平成7年に限定レースが廃止。もうサラ系しかいない今は、レース名にいちいち「サラ系」などという言葉を使わなくてもよさそうなものだが、これが当時の名残りである。
昔は金杯の翌日に銀杯というアラブ戦があり、「金杯でやられたら銀杯で取り戻せ」などというスローガンに踊らされ、ガンガン突っ込んでさらに傷口を広げたものだ。
ゴッドガリトーにヒメガリトー、ウルフケイアイにダイドルマン、そして最強馬のアキヒロホマレ…。最近の馬名はとんと覚えられんくせに、往年の馬名ならアラブでもスラスラ出るあたり、ただのオッサンである。
こんな古くからの常連客に、そろそろWIN5当ててくれてもいいでしょうに、神様。
ほんま、こんなツラい制度、あります? 人民を苦しめるという意味では、徳川綱吉が出した生類憐みの令に勝るほどの悪しき制度と言っていいだろう。死にそうだ。何度も書いてるが、ぼちぼちWIN5のない国への移住を本格的に検討したいと思っている。
それで思い出したが、今、わざわざ日本までパチンコだけ打ちにくる韓国人が急増中だ。韓国では、依存症患者が増えたため7年前に廃止。あきらめ切れない人たちが九州に上陸し、博多あたりで打ち続けているとか。
パチンコ嫌いで、カジノだけを目的に韓国に渡る日本人がいるかと思えば(ボクのこと)、その逆もいるのだ。彼らとボクは、ギャンブル交換留学生である。互いのたくましさを讃え合ってガッチリ握手したいほどだ。
JRAはWIN5の魅力を世界に発信し、外国人客を取り込んで底上げを狙えばいいと思う。日本人客の多くが、討ち死に寸前なんだし。
馬券で1億以上稼いで申告しなかったとされた元会社員が、課税処分の取り消しを求めた民事訴訟の口頭弁論が今週始まり、国側は争う姿勢を示したらしい。本気かよ。
担当裁判官が競馬好きかどうかも関係するが、もし原告敗訴のアホな判決が出た場合、皆、馬券なんて怖くて買っとれんとなるので、売り上げはガタ減りする。それは言うまでもなく、国庫納付金がガタ減りすることを意味するのだ。国も、自分で自分の首を絞めてることぐらい気づけよ。
競馬会も「訴訟の当事者ではないのでコメントは差し控える」は違うだろう。えら当事者でしょ。
そこで、当欄で不発続きなのは棚に上げ、仮にボクが実際に2億当てて札束に埋まる写真が載った場合の経費を、国の言い分で計算しておく。 馬券の経費は100円だ。何千点買おうが、当たるのは一列だからである。予想用のサンスポ代や専門紙代、週刊Gallop代ぐらいは経費と認めてくれるだろう。それがどうした。せいぜい2000円だ。つまり、1億9999万8000円が課税の対象になる。
当てても誰にも言いません。先に謝っておきます。許してね。
ボクの自宅の最寄駅は天神橋筋6丁目(通称テンロク)である。今週、この交差点にある大型食品スーパーがリニューアル・オープンして客が殺到。ここからJR天満駅にかけての狭い範囲で実に7店舗目であり、安売スーパーの超安売状態となっているのだ。
既存店も負けてられんと思うのは当然で、各店舗のチラシがほぼ連日入り、毎日、どこかがセール状態である。この界隈は、国策に逆行する超デフレ天国なのだ。
当然、周辺に棲息する主婦たちは割引店に流れる。今日、主婦連がどこに押し寄せるかは、チラシで予測できるわけだ。
かくしてウチの嫁ハンも、振り回されておられる。まずはセール商品を押さえ、同じ物ならこっちが18円安いからと、移動。同じ値段ならポイントがつく店でと、また移動。でも白菜は重いので最後に近い店に移動…などと、緻密な計画書通りに行動されているのだ。
ゆったり買い物して優雅に時間を過ごすセレブになればと言うと、「こんな女に誰がした」とのご返答である。グウの音も出ん。もはやWIN5は自分のためではない。嫁ハンのために当てるのがボクの使命である。
2013/03/03
3月だ。もう就職試験もほとんど終わっているが、中小企業の合同選考会が雀荘で行われている写真を見て、感心してしまった。過去に面接採用で失敗した企業が(うちもそうだが)、新たな試みをしているのだ。
採用担当者が卓を見て回り、学生の打ち方を観察する。集中力や先を読む力、手先の器用さやマナーが分かるようで、おもしろい試みだと思う。
ボクなら常に大物手を目指す学生を採用する。お前、その手から役満狙うかっ…みたいな奴。大物になるのはそういう奴だからである。マナーや集中力は養えても、資質は変えられないからだ。
同じ理由で、小遣いを与えての馬券試験もいいだろう。目先の安い馬券で手軽に儲けにいく奴は即失格だ。お前、その馬からいくかっ…みたいな奴が重宝である。情報に振り回されず、失敗覚悟のうえ独自の視点で突き進むタイプがいい。
WIN5でも、人気サイドばかり並べて当てにいく奴は失格。ここさえこう狂ってくれたら1億になる計算です…などと真顔で解説する、論理的な異常者が望ましい。基準は当り外れじゃないのだ。そう、競馬は当り外れじゃないのである。
今流れている宝くじのCMが、我々に重いテーマを突きつけてくる。
主人公のサラリーマンは仕事熱心で、道端のゴミも拾ってゴミ箱に。つき合いでクラブに行くことはあっても、女とデレデレ遊ばない(遊び人のキムタクはミスキャストだが、まあいい)。そして彼は、ひたすらマジメに生きるボクに、どうか神様、当てて下さい5億円~と祈るのである。
違うと思う。宝くじとは文字通りクジであり、偶然当たるのだ。当人の性格や日頃の行いと、当選番号は連動しない。働きながら懸命に両親の介護をする孝行息子も、甘っちょろい両親に育てられた放蕩息子も、マリア様のような女性もバカ女も整形美女も、購入枚数が同じなら、当選確率も同じなのである。
これは実に嫌なものであり、購入者は、自ら理不尽ワールドに足を踏み入れるに等しい。つまりCMのマジメな彼は、宝くじなどという濡れ手で粟のギャンブルに手を出すべきではないのだ。神様は金どころか、罰をお与えになるだろう。
いらつくWIN5も、もう最後の手段だ。極悪人になってやる。そして不公正に理不尽に、2億円当ててやるのである。
IOCが五輪競技からレスリングを除外する勧告を出し、激震が柔道からレスリングへ波及。どこの協会も油断ならない状況である。レスリング協会は何も悪いことはしておらず、もちろん慢心もしていない。日頃の媚びへつらい不足が除外の一因というのなら、IOCはクソ食らえ団体だ。
観客数や視聴率などといった人気指標や、放映権料や広告料などといった金銭問題と競技の種類をリンクさせること自体が愚行であり、それは五輪精神から逸脱する。なのに、五輪をビジネスや裏金のタネと位置づけ、計算づくで競技の入れ替えを発生させている腐れ理事どもが幅を利かせる現状に、誰も口を出さないのが情けない。
東京も他国も立候補をやめればいいのだ。ヨダレ垂らし委員どもの接待費が省けるばかりか、どこも手を挙げなければIOCのほうが慌て出し、開催地探しに金を持ち出す事態になって愉快なのだ。協会には、今後も一切媚びるなと言いたい。
五輪に競馬がないのが不思議である。世界の名馬と騎手が一堂に会して疾走する姿は壮観だろうに。もちろん指定5レースの勝利国を当てる「ゴリン5」も売りなさい。
AKB48の峯岸が男とお泊まりし、公式HPで丸刈り謝罪をした。瀬戸内寂聴さんならいざ知らず、かなり痛々しい。見せしめなのだろうが、関係者の良識を疑うのだ。
恋人はファンなんだから恋愛は御法度という発想は普通だが、ビジネス上、分からんでもない。しかし、彼女はもう大人だ。相手も妻子持ちではない。好きな人と性交渉して、何が悪いのか。某柔道家がやらかした未成年の学生を泥酔させてのそれとは、クオリティが違うのだ(技術面のクオリティは知らんが)。
ボクなら恋愛アイドルを売り出す。SEX48。一定期間内にお泊まりしないと丸刈りにされる厳しいチームである。草食系と呼ばれ、恋愛もできん昨今のヤワな男子の刺激になるし、そもそも、刺激しないと国家の危機だ。素敵な恋愛を見せびらかすアイドルの出現が急務なのである。
かつて競馬番組で「宝塚記念でツルマルボーイが来なかったら、頭をツル丸ボーイにする」と宣言したことがある。来てくれて助かったのだ。
外れたら、丸刈り。馬券予想には、そのぐらいの覚悟が必要であろう。丸刈りしたところで誰も見てくれないけど。
高校体罰でもめている最中に、柔道の園田監督問題が浮上。時代は一気に「暴力」である。まだ2月だし、今年の漢字が「暴」になる可能性は薄い。どうでもいいけど。
まだまだ芋ヅル式に出てくるだろう。スクープされる前に公表するが、ボクだって経験者だ。もう15年近く前になるが、あまりの演出ミスにブチ切れて、スタジオで生放送のCM中に、2人の若手ディレクターを蹴り倒したことがある。早くやり直せっとイラついて蹴りを入れたわけだが、それで転倒しているのに、上からさらに蹴ったことは反省している。
ボクは放送の現場=修羅場であると認識していて、全力を尽くさないヤツは許せない。ただ、力を認めてるからこそ凡ミスが許せなかったのであって、猿だとわかっているADには怒らない。そういう連中は、程なく辞めていくものである。
しばらくブームにはなるが、「暴力」をひとくくりにするのは間違いである。愛のムチというのは、絶対にある。そうでないと、競走馬のゴール前なんて見てられないではないか。あなただって今日も、もどかしい差し馬の騎手に「もっと叩けっ」と叫ぶだろうし。