忍者ブログ
.
競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」「WIN5 実録 二億円事件簿」アーカイブ
サンケイスポーツ関西版に競馬コラムニスト・北野義則が書き下ろしたコラム「地獄の沙汰も3連単」「実録 二億円事件簿」のアーカイブ。よろしく! 本編サイト「北野義則の秘密の館」ではシークレットメンバー募集中。よろしく!! http://www3.ocn.ne.jp/~manbaken/
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2008/04/12

 道頓堀のくいだおれが夏に閉店すると発表し、全国レベルのニュースになっている。

 幼い頃、あのくいだおれ太郎の前から一歩も動かず、眉毛を動かしながら太鼓を叩く真似をした奴はボクだけではないだろう。

 そんな無邪気だった少年が、後に太郎の前を軽く素通りして東へ歩を進め、道頓堀場外に入り浸って私服警官に補導されるとは、親も想像できなかったことと思う。

 関大・宮本教授の試算によると、その経済効果は実に年間16億円とか。観光客の約6割が太郎を見る目的で戎橋商店街に来ているらしいのだ。

 マーケティングて結構単純であり、それが逆に奥の深さを感じさせる。

 競馬場も馬券大明神的な、ガリバー旅行記級のどでかいキャラクターを門の前にデデーンと立たせ、名物に仕立てて集客を計ればいいと思う。

 名前は「仁川名物・馬券買いだおれ太郎」なんてどうだろう。もうとっくに買いだおれてますという突っ込みも予想されるけど。

PR

2008/04/05

 高松宮記念はキョウワロアリングを◎に推したが、勝ち馬からコンマ4秒差の6着と無念。単勝100倍の16番人気で、上位5頭が1~5番人気馬だったことを考えると、余は満足である(満足している場合か)。

 ついでに、最終レースを15番人気のエイティフローから買ったら最後にたれて0秒2差の5着て・・・。しかも勝ち馬が16番人気て・・・。こっちの16番人気やったんかい。

 というわけで、何を考えてはるのか中京開催を10日間もやってくれたおかげで、えらい損害である。そこそこ獲ってるんだが、その分、買ってしまうからマイナスを食らうのだ。かといって、荒れる中京を指くわえて見てるのもアホだしね。ケンしたら当たってしまうし。突っ込んだら外れるけど。でも突っ込み続けないと当たらんし。競馬って強迫観念との戦いなのである。入院したい。

 ドバイへ行った日本馬は残念だったが、ドバイへ行った日本人は幸運である。馬券が買えん国がうらやましいのだ。

2008/03/29

よく見たら今年のJRAのCMは久々にユニークである。

 もう十数年も前、ノムさんが競馬場で相棒の本木に向かって「データに頼っちゃいかんというデータもある」と指導するCMがセンス抜群で史上1位だったが(勝手に決めた)、今年の作品はそれに匹敵するでき映えである。

 一流企業の幹部ふうの佐藤浩市が「CLUB KEIBA」のはり紙を見つけたときのナレーション。「出世もした。満足している。でも、彼は出会ってしまった」。

 最高である。競馬があなたの地位も名誉も損ない、破滅の道へといざなうことを示唆しているかのようだ。これは、たばこのパッケージに「喫煙は、あなたにとって脳卒中の危険性を高めます」と書かれているのと似たような構図である。

 入門には相当な覚悟が要るよと告げてくれているのだ。JRAって意外に良心的だったのね。

 まだ迷ってる方、どんどん競馬にのめり込むように。共に破滅への道を歩もうではないか。

2008/03/22

 また弟子どもと大相撲観戦に行ってきた。うちの連中はボクの影響を色濃く受け、一同、超相撲ツウ。したがって、声援の仕方も半端じゃないのだ。

 朝青龍には「ドルジ~」と叫ぶ。彼の本名の略である。春日王には「キム~」。これも本名だ。安美錦には「今日はまともに立て~」。露鵬にも「汚いことすなよ~」。いちいち取り口についてまでやじるのである。「大寿山~」「水戸泉~」。審判にまで声援だ。もう、恥ずかしすぎるのである。

 立ち合いの直前、場内がシ~ンとする一瞬に叫ぶのがコツで、その時の声はテレビを通じても聞こえるため、後日、ビデオを再生して皆で笑うのだ。アホの集団である。

 昔は皆ビビっていたのだが、ボクが競馬場で叫ぶのとおんなじことやと言ってやると、それもそうだと思ったらしい。

 で、馬券がカスリもしないため、競馬場で叫べなくなったウップンを相撲で晴らしているらしいのだ。まさにどうしようもない集団である。
 

2008/03/15

中京がむちゃくちゃ荒れた日の前夜、ボクは大穴馬券師10人と梅田で食事会兼戦略会議を開き、恒例の共同馬券作戦を討議していた。参戦レースは、荒れるに決まっている中京記念と、もっと荒れるに決まっている中京9R。馬券は11人が1票ずつ投票しての、3連単8頭BOXだ(経験上、投票馬が適度に重なって8頭になる)。2クラで672点張りである。

 9Rでボクは、16番人気のシゲルダイノウカイを推奨。芝の短距離で一変するはずである。勝ち馬には当然、票が入っており、ワクワク穴馬BOXが完成したのに、結果は痛恨の3着ヌケ。まあよくあることだが、配当が何と、756万て…。山分けしても1人68万、あまりの仕打ちである。

 さすがに中京記念の76万馬券は当たったが、このメンツでは朝飯前の馬券で、9Rの10分の1。消化不良のため、来月再びこの11人で集まり、配当金ごとブチ込むことが決まった。誰か止めてくれるだろうと淡い期待を抱いてはいるが。  

2008/03/08

 先週は引退調教師馬券でえらい目に遭った話を書いたが、今回は新人騎手馬券でえらい目に遭った話で攻めてみたいと思う。

 美浦の河野厩舎からデビューした三浦騎手は、いきなり特別勝ちとお見事。騎乗馬は条件がそろったわりに6番人気とおいしく、普通なら大勝負する馬だ。それを1円も買わなかったのは新人だったから。以上。

 本人はチャンスをくれた関係者に感謝したいと謙虚に語っていたがまさにその通りで、勝負がかりの特別戦で新人を起用する器の大きい関係者は今どき奇特である。

 同じ日に内田博騎手も”新人”デビューしたが、2日で21クラも乗っている。その実力は認めるが、これは、関係者がいかに中央の若手を信用していないかの証拠。関係者、特にオーナーの多くは、自分たちの業界に対する投資感覚に乏しい。いい馬に乗せて成功も失敗もさせて育てるのが義務だというものだ。

 われわれにだけアホほど投資させるのは、どう考えても反則である。

2008/03/01

 先週はいろんな調教師のラストウイークだったが、気づいていなかった。店じまいする松元省厩舎のトウカイエリートを当欄で推奨したが、偶然である。

  ところが金曜の晩、弟子どもが「松元省厩舎は最後にトリックとエリート、トウカイの2頭出しです。絶対どっちかは来ますよ」とボクに指導する。

  さらに、もっと勝負はクイーンCで、「引退・加賀厩舎のデヴェロッペは逃げ馬なので楽に行かせてもらえるだろうし、同じく引退・矢野進厩舎のエフティマイアは鞍上が矢野進師の弟子なので目一杯叩くまくる。どっちも鉄板です」と言い切りやがった。

  どっちのレースも買う気がなかったのに、ここまで言われたりしたら行くしかあるまい。血を吐くほどの大勝負に出たところ、その4頭が順に8・9・4・6着て。悪夢じゃ!

  きょうびの競馬って、そんなに甘くはないのよね。ド外れ引退馬券を眺めつつ、これを自分の引退馬券にしようかと真剣に悩んだのだ。  

2008/02/23

 自販機の前を通るたびに甘い缶コーヒーを買い、ボクの家で徹マンした帰途、必ず牛丼の大盛りを食べて寝るというすさんだ食生活をしていた同い年のディレクターがいる。

 「そんな食生活では糖尿病になるぞ」というボクの忠告を無視し続けていた彼が、このたび糖尿病になった。

 で、体質を超改善して医者を驚かせてやるとか言って、一気に厳しい生活に変貌(へんぼう)させよったのである。ウォーキング1日1万5000歩。間食ヌキ。食事はすべてメモ。他にもいろんな戒律を手帳に書き込み、それをボクに読ませるのである。

 ウォーキングは途中で止まったら意味がなく、いろんな店を冷やかしながら歩くボクのやり方は単なる散歩で、何の効果もないと言いやがった。

 何もない所を毎日歩けたもんじゃない。腹立つので今度、競馬場で売り場とパドックを往復し、レース中も馬と一緒に歩いてやるのだ。これで体重と体脂肪を減らしてやるぞ。お金も減るという問題が残るけど。

2008/02/16

 埼玉の戸田競艇で、外れ舟券をテープでつなぎあわす偽造をしたオヤジが逮捕された。

 セロハンテープでくっつけたため、そのデコボコ部分を機械が感知してバレたんだそうである。その幼稚さもさることながら、機械が文字ではなくコードを読み取ることを知らないところがすごい。しかも、搾取しようとした額が3380円だと。逮捕は仕方ないが、今どき、まだこういうオヤジがいることが何だかほほえましいのだ。

 馬券も昔はおばちゃんが視認の上、1枚ずつハンコをついて戻してくれた。この方式を悪用し、永年の偽造で億の金をかすめて逮捕された印刷工が著した「馬券偽造師」という本がある。実に面白く、オススメである。

 先週は、ほんまに偽造したろかと思うほどの超カスリ馬券がいっぱい出来てしまい、倒れそうになった。もし競馬会がいかにバレにくいかを競う偽造馬券コンテストをシャレでやってくれたら、そこそこ戦える自信はあるのだ。切り刻める馬券も山ほどあるしね。

2008/02/09

 先週は当欄で京都10Rの71万馬券が当たったが、自分も獲ったのである。こういうことはめったになく、その瞬間、ウインズで思わず「当たったっ」と叫んでしまう。そしたら横にいたオヤジがボクの馬券を検査して、「間違いなく当たっとる」との判定を下してくれた。

 ここまでは有り難かったんだが、その後、「アンタ、帰れっ。今すぐ帰れっ」とボクに命令するのである。今来たとこなのに誰がやねんと思ってたら、「襲われるっ。襲われるっ」。この馬券は何百万もつくので、襲われないうちに大金を握りしめてさっさと帰れとの助言であった。ボクが噴き出すと周囲も笑い出し、「ほんまや。すぐ帰んなはれっ」と皆が言う。

 何百万とのうわさをすっかり信じ、大口窓口の前で仁王立ちしていたら、71万との発表。襲われないが、大金には違いない。
 
  続くレースにちぎっては投げ、ちぎっては投げ・・・。気がついたら金は50万に激減。本当に帰るべきだった。あれは神のお告げだったのだ。

<< Previous 1 2 3 4 5 6 Next >>
ベストオブ3連単本?!
2012年、北野義則最新本刊行!

「3連単馬券 買い方の流儀/北野義則」
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
プロフィール
HN:
競馬コラムニスト・北野義則
性別:
男性
ブログ内検索
P R
テストタグクラウド
フリーエリア
Copyright (C) 競馬コラムニスト・北野義則 All Rights Reserved.
Template design:Fomalhaut // Powered by NINJA TOOLS
[PR] 忍者ブログ // [PR]