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競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」「WIN5 実録 二億円事件簿」アーカイブ
サンケイスポーツ関西版に競馬コラムニスト・北野義則が書き下ろしたコラム「地獄の沙汰も3連単」「実録 二億円事件簿」のアーカイブ。よろしく! 本編サイト「北野義則の秘密の館」ではシークレットメンバー募集中。よろしく!! http://www3.ocn.ne.jp/~manbaken/
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2013/05/05

 麻生太郎が「70歳以上で年に一度も病院に通わなかった人に10万円あげる」などといった、バカげてるけど面白いアイデアをブチまけよった。医療費削減策だとし、「10万あげますとなれば、ちょっと病院行こうかなという人が行かなくなる」というわけだ。

 一理ある。桂文珍さんは、病院で待合室の顔ぶれが揃わないことを心配したお年寄が、「今日は××さん来たはりまへんけど、どっか具合でも悪いんでっしゃろか」という小噺で笑わせた。診察代がタダなのをいいことに、病院を社交場代わりにしている老人がいることを皮肉ったのである。

 人間とは基本的に勝負弱い生き物で、「あと一歩で達成」という時に挫折する。360日間病院に行かず、あと5日で10万円という時に歯がボキッと折れても、口を血まみれにしたまま5日間耐えられるのか?

 気絶して運ばれている救急車の中で正気を取り戻し、あと5日で達成なので降ろしてくれと言えるのか?コントの世界である。

 ボクら馬券依存症患者に「年に一度も馬券を買わなかったら10万円」は効くかも知れぬ。競馬で年間10万浮かすのは至難の業だからである。

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2013/04/28

 先週は福島競馬が季節はずれの大雪で中止になり、それに伴ってWIN5も消滅した。  そうなると勝手なもので、中止にならなければ買っていた他の4レースは「外れろ、外れろっ」と連呼したくなるものである。喜んでる場合ではないんだが、首尾よく2発目で外れた。本来ならスッていた金がここにあるというのは儲けもの以外の何物でもなく、締め切り時刻に間に合わなかった馬券が外れた時と同様、何かしら清々しい気持ちになるものだ。

 逆に、4つとも当てた人は災難である。最悪なのは絞り込んで4つとも当て、福島だけ全馬購入していた人で、まだ立ち直っておられないことだろう。だから提案。

 主催者も頭が堅いなあと思うのは、29日に代替開催するんなら、メインだけ出馬投票をやり直さずWIN5ごと持ち越せば、売り上げまるごとキープできるのに。4つ当ててリーチを掛けたまま福島中央テレビ杯だけひたすら待つ人は、この1週間をどう過ごすのか。とても興味深いんだけど(他人事だけに余計に)。

 というわけで、仕切り直しである。ともかくリーチを掛け、荒れる春天でズバッと決めてやる。


2013/04/21

 藤浪が初勝利を挙げ、我が阪神タイガースの1位指名も久々に活躍しそうで、ホッとひと息。その代わり、ハゲの新外国人がハズレだ。西岡と福留はまあまあで、あとは新井兄弟次第といったところ。よく考えたらそれが問題で、毎年、とある一家のとある兄弟に命運を託している我々も、いかがなものかと思う。

 それと、デーゲーム、何とかならんか。うちはこれに弱いことが分かってるのに、デーゲームを主催する球団の気が知れん。我々は土日の昼間、競馬で忙しいのだ。レースと野球の試合を交互に見るのは疲れるし、ひどい時は高校野球や大相撲とも重なる。4つの番組を同時に見るのは不可能である。

 そこで提案。高校野球は従来通りで仕方なし。プロ野球のデーゲームは廃止だ。そうなると仁川と甲子園がハシゴできて最高。大相撲は中入を遅らせ、結びを7時半にするとサラリーマン客がドッと来る。競馬は朝10時から京都(WIN5も京都の5クラで完結)、夕方の5時から東京、夜中の12時からローカルだ。いつでもダラダラ買えるので、売り上げも3倍になるだろう。何でもボクに相談しなさい。

2013/04/14

 桜花賞でまともなスタートが切れたので、今年のクラシックはガッツリいってやるのだ。我がタイガースも宿敵に連勝。ともかく、春である。

 というわけで、今年もウォーキングを開始。中年男性の参考に現状報告すると、ボクは60キロ台の小柄な古馬で、去年は1日50分のダクを5カ月続けて9キロ絞り、今、当時から4キロのリバウンドである。3歩進んで2歩下がるわけだが、確実に1歩は儲かる。

 厚労省の資料では、日常生活における1日の歩数目標は男性で9200歩。実際の歩数は50代で7693歩で、1500歩ほど足りない。うちの自宅から会社まで365歩(マジで)。ボクのように通勤で歩かない人は大補充が必要である。

 何ちうても大事なのは目標で、ボクの場合は女子大で教えているため、学生らに「どうでもええオッサンか」と思われないためと、大学前の坂路で、併走する女子大生に差し返される情けなさから、気合が入った。異性目線と若者の体力。この2アイテムは何歳になっても常に意識されたし。

 さあ、運動とタバコとWIN5だけは途中でリタイアなどせず、何歳になっても続けるゾ。
2013/04/07

 さあ、桜花賞。牝馬クラシック第1弾だ。気合入れていこうぜっ。

 などといきなり書くのは、高松宮記念のパドックでのある光景に我が目を疑ったからだ。騎乗直前の某騎手が、2人の若い女性に囲まれてヘラヘラ写真撮影に応じていたのである(念のために言うが、ヤッカミではないぞ。ボクだって仕事柄、美形タレントや女子アナたちと写真に映ったことは何度もあるし)。

 馬主に頼まれて断れなかったのか、あるいはどちらかの娘とデキていて断れなかったのかは知らんが、それでも断れよ。何もピリピリしていろとまで言わないが、大観衆の面前で。

 ボクは彼の馬券を買ってなくて幸いだったが、投票していたファンは、そんな自分が情けなくなったことだとう。大敗したが、それも当然。他のスポーツ選手が見たら、気楽なスポーツだとあきれるだろう。そうじゃないと怒るのなら、あんな行為は慎むべきだ。

 我々ファンは、大事なお金を賭けている。悪いけど、気合では君たちより上なのだ。2億円を桜の下に積み上げ、そこで初めて写真なのである。
2013/03/31

 最後の現役アラブだったレッツゴーカップという12歳馬が先週、福山競馬で引退し、競馬界からアラブの火が消えた。

 アラブは丈夫で粗食にも耐えて重宝だったようで、最盛期の昭和32年には、中央でサラ382頭に対し、アラブが253頭いたらしい。サラより従順で扱いやすいとも言われるが、ボクの印象では気まぐれな馬も多く、馬券は難しかった。

 その中央では、平成7年に限定レースが廃止。もうサラ系しかいない今は、レース名にいちいち「サラ系」などという言葉を使わなくてもよさそうなものだが、これが当時の名残りである。

 昔は金杯の翌日に銀杯というアラブ戦があり、「金杯でやられたら銀杯で取り戻せ」などというスローガンに踊らされ、ガンガン突っ込んでさらに傷口を広げたものだ。

 ゴッドガリトーにヒメガリトー、ウルフケイアイにダイドルマン、そして最強馬のアキヒロホマレ…。最近の馬名はとんと覚えられんくせに、往年の馬名ならアラブでもスラスラ出るあたり、ただのオッサンである。

 こんな古くからの常連客に、そろそろWIN5当ててくれてもいいでしょうに、神様。

 先週は1発目の勝ち馬がモズで、これが単勝49倍つく穴馬。当欄の「容疑者」に指名して個人馬券でも当てたのに、最後の人気馬を取り込めず、562万馬券を獲り損ねる不祥事を起こした。

 ほんま、こんなツラい制度、あります? 人民を苦しめるという意味では、徳川綱吉が出した生類憐みの令に勝るほどの悪しき制度と言っていいだろう。死にそうだ。何度も書いてるが、ぼちぼちWIN5のない国への移住を本格的に検討したいと思っている。

 それで思い出したが、今、わざわざ日本までパチンコだけ打ちにくる韓国人が急増中だ。韓国では、依存症患者が増えたため7年前に廃止。あきらめ切れない人たちが九州に上陸し、博多あたりで打ち続けているとか。

 パチンコ嫌いで、カジノだけを目的に韓国に渡る日本人がいるかと思えば(ボクのこと)、その逆もいるのだ。彼らとボクは、ギャンブル交換留学生である。互いのたくましさを讃え合ってガッチリ握手したいほどだ。

 JRAはWIN5の魅力を世界に発信し、外国人客を取り込んで底上げを狙えばいいと思う。日本人客の多くが、討ち死に寸前なんだし。

2013/03/17

 馬券で1億以上稼いで申告しなかったとされた元会社員が、課税処分の取り消しを求めた民事訴訟の口頭弁論が今週始まり、国側は争う姿勢を示したらしい。本気かよ。

 担当裁判官が競馬好きかどうかも関係するが、もし原告敗訴のアホな判決が出た場合、皆、馬券なんて怖くて買っとれんとなるので、売り上げはガタ減りする。それは言うまでもなく、国庫納付金がガタ減りすることを意味するのだ。国も、自分で自分の首を絞めてることぐらい気づけよ。

 競馬会も「訴訟の当事者ではないのでコメントは差し控える」は違うだろう。えら当事者でしょ。

 そこで、当欄で不発続きなのは棚に上げ、仮にボクが実際に2億当てて札束に埋まる写真が載った場合の経費を、国の言い分で計算しておく。  馬券の経費は100円だ。何千点買おうが、当たるのは一列だからである。予想用のサンスポ代や専門紙代、週刊Gallop代ぐらいは経費と認めてくれるだろう。それがどうした。せいぜい2000円だ。つまり、1億9999万8000円が課税の対象になる。

 当てても誰にも言いません。先に謝っておきます。許してね。

2013/03/10  

 ボクの自宅の最寄駅は天神橋筋6丁目(通称テンロク)である。今週、この交差点にある大型食品スーパーがリニューアル・オープンして客が殺到。ここからJR天満駅にかけての狭い範囲で実に7店舗目であり、安売スーパーの超安売状態となっているのだ。

 既存店も負けてられんと思うのは当然で、各店舗のチラシがほぼ連日入り、毎日、どこかがセール状態である。この界隈は、国策に逆行する超デフレ天国なのだ。

 当然、周辺に棲息する主婦たちは割引店に流れる。今日、主婦連がどこに押し寄せるかは、チラシで予測できるわけだ。

 かくしてウチの嫁ハンも、振り回されておられる。まずはセール商品を押さえ、同じ物ならこっちが18円安いからと、移動。同じ値段ならポイントがつく店でと、また移動。でも白菜は重いので最後に近い店に移動…などと、緻密な計画書通りに行動されているのだ。

 ゆったり買い物して優雅に時間を過ごすセレブになればと言うと、「こんな女に誰がした」とのご返答である。グウの音も出ん。もはやWIN5は自分のためではない。嫁ハンのために当てるのがボクの使命である。



2013/03/03

 3月だ。もう就職試験もほとんど終わっているが、中小企業の合同選考会が雀荘で行われている写真を見て、感心してしまった。過去に面接採用で失敗した企業が(うちもそうだが)、新たな試みをしているのだ。

 採用担当者が卓を見て回り、学生の打ち方を観察する。集中力や先を読む力、手先の器用さやマナーが分かるようで、おもしろい試みだと思う。

 ボクなら常に大物手を目指す学生を採用する。お前、その手から役満狙うかっ…みたいな奴。大物になるのはそういう奴だからである。マナーや集中力は養えても、資質は変えられないからだ。

 同じ理由で、小遣いを与えての馬券試験もいいだろう。目先の安い馬券で手軽に儲けにいく奴は即失格だ。お前、その馬からいくかっ…みたいな奴が重宝である。情報に振り回されず、失敗覚悟のうえ独自の視点で突き進むタイプがいい。

 WIN5でも、人気サイドばかり並べて当てにいく奴は失格。ここさえこう狂ってくれたら1億になる計算です…などと真顔で解説する、論理的な異常者が望ましい。基準は当り外れじゃないのだ。そう、競馬は当り外れじゃないのである。


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