馬券が不調でバイトの学生に5万ほど借りてはいるが、一応、プロダクションの社長である。
同業の社長仲間らと飲むが、いつもボヤキ酒だ。テーマは、「近ごろの若いもん」。皆、そういう齢になったのは確かだが、会社にロクな若者が来ないとボヤく。同感である。ボクの引きが弱いのも関係あるが、面接でだまされるのだ。
「なんで給料払いながら、アホみたいな社会常識を教えなあかんねん」「ほんまや、ほんまや」
ひらめいたのだ。金をもらって教えたらしまいだと。授業しながら生徒を自分の目でじっくり確かめつつ、短期間で即戦力の若者を育て上げ、テレビ界にデビューさせればいいのだ。そこで、来春から「我流塾」という業界人養成講座を開くことにした。やる気のある若者は集まってほしい。
ボクに馬券代を貸せる人は特に優遇する。金は必ず返します。いつになるか分からんけど。
2005/12/17
証人喚問は見応えがあった(ビデオに録画してまで見るか)。議員の突っ込みは甘く、もっと漫才を見て突っ込みの勉強をしろと言いたい。
最近は議員が完璧なフリップを準備していて笑うのだ。テレビのまねは結構だが、演出を知ってからにせえ。仕事柄わかるが、あのサイズは1枚10万円くらいする。手書きでいい。税金の無駄遣いでお前らを喚問するぞ。
税金で思い出したが、中途半端にたばこ代上げるなよ。1800億円の増収が見込めるというが、小遣いの上限が決まっている以上、みんな本数を減らすので税収増など見込めないのだ。逆に、これを機にやめる人が多発するはずである。ならいっそ1万円にしてもらいたいものだ。ボクでもさすがにやめられるから。
以前、馬券は10円単位で売れと書いたけど、これもいっそ、1万円単位にしてくれたらいいのである。さすがにやめられるから。きっかけくれ。
それにしてもあの建築偽造問題はなんなのだ。あんな、自分の髪の毛まで偽造していそうな男1人のために、大迷惑なのである。
彼だって若い頃は大きな夢を抱き、必死で建築の勉強をし、晴れて建築士となり、人々に幸せをもたらし、喜びに満ちあふれていたはずである。
それがどこで間違ったのか、金に目がくらんで道を外し、人生に汚点を残すことになりそうだ。
ボクだって若いころは大きな夢を抱き、必死で放送台本の勉強をし、晴れて放送作家となり、プロダクションの社長となり、お茶の間に数々の潤いをもたらし、喜びに満ちあふれていたはずである。
それがどこで間違ったのか、金に目がくらんで馬券を外し、家も会社も火の車。人生に汚点を残すことになりそうだ。
ただ、ボクは法だけは犯してませんよ。スレスレは結構あるけど、犯罪だけは…。なのに、なんで馬券が当たらんの?
今年の新語・流行語大賞は、武部幹事長の「小泉劇場」とホリエモンの「想定内(外)」に決まった。
武部さんのはどうでもいいとして、「想定内」は平凡なようで実はなかなか深い言葉である。
日本人はこの「想定」の部分がかなり苦手で、一大事が起きた時、「想定外だった」とその場しのぎする。実は想定が甘いだけである。JR西日本は尼崎の事故の後、すぐに「置き石だった」と発表した。違ってたらどれだけ叩かれるかも想定できない人たちが、事故を想定するのはそもそも無理があるのだ。
競馬のコンセプトは、まさに想定である。主催者は伝統的にこれが苦手で、すぐに変更になるとは思うが、来年度もヘタな番組を組んでいる。いっそ棋士かオセロ名人をスタッフに加えたほうがいいんじゃないか。
などと、展開の想定が甘くてヤラレ続けてるボクが言っても何の説得力もないんだけど。
うちの嫁サンは社交的な人で、マンション仲間とかカルチャースクール仲間とか、いろんな奥様方としょっちゅうランチに行くのである。ウキウキして行きよるのだ。
で、いつもガックリして帰宅しよるのである。みな一方的に、自分の家族のことダンナのこと…延々愚痴るんだそうだ。で、「私は愚痴聞き屋かい」とボクに愚痴るのである。
ひらめいてしまった。これはひょっとして商売になるんではないか?
口利き屋ならぬ愚痴聞き屋。ニアピン馬券を見てあげ、愚痴を聞いてあげるのである。穴馬をそこまで持ってきているのに、武豊に割り込まれてパァになった話などを聞いてあげ、スカッとしてもらって金を頂くのだ。競馬場の一角を借り、ザンゲ室風の小屋を建てて牧師の格好で聞いてあげるのがいいだろう。
自分が常連客になってたりして。
2005/11/19
「定年ジョッキー」という本がアールズ出版から出た。名馬ハシハーミットやダイユウサクを育てた元調教師・内藤繁春さんによる内幕本で、うちの弟子・田辺大介が構成を担当したものだ。
調教師を定年退職した内藤師が、70歳の身で、定年のない騎手試験に敢然と挑んだ際の裏話が笑える。再び馬にむち打つ夢を実現すべく、まず己の老骨にむち打ったのだ。生涯一ホースマンを貫かんとしたその生き方が格好よく、師の体験談が馬券戦術にもかなり役立つ本でオススメである。
今の若者はすぐ転職先を探すが、転職先より天職先を探すべきだろう。「とりあえず食うていかな」という発想だけで職に就き、そこでまた「とりあえず食うていかな」という発想で転職先を探す悪循環が、天職に巡り合わせないのだ。
「とりあえず食うていかな」と馬券を控えめにしているボクが言うのも何だけど。
イギリスのコンドーム会社が世界41カ国に向けてHの回数調査をしたところ、1位はギリシャ、年平均138回だと。2日半に1度は励みはる勘定だ。おぞましい話である。スリ切れるぞ。
これが断トツかといえばそうでもなく、欧米先進国は軒並み100回以上だ。あれだけ紛争でややこしいイスラエルでも100回。あれだけ女性が外で肌を見せない中国でも96回である。皆、やることはやっとるのだ。もうだまされんぞ(別にだましてないけど)。
日本は何と最下位で、年45回。それでも8日に1度はやっとるのか。ネットの調査なので回答者に若い人が多いとは思うが、何でか知らんけど、あせるのである。
確かにボクもスケベだが、Hがこの世最大の快楽だとは思っていない。万馬券でもイケるのだ。なのに、これも当たらんのである。よって、何もかもご無沙汰なのだ。もう何するかわからんよ。
2005/11/05
東京競馬場の新スタンド工事はかなり大がかりで、現場では日々、大勢の技術者や作業員の方々が汗水たらして頑張っている。すごい現場である。
なんでそんなことを知ってるのかというと、現場をお手伝いしたからである。ニッカポッカーに地下足袋、軍手にヘルメット。完全装備で運搬などを手伝ったのだ。番組で菊花賞を外した罰ゲームなのである。
こういう経験はまずできないので、いい汗がかけてよかったのだ。むしろ、いい汗かいた後の空き腹に頂いた、競馬中継の司会者・O部玲子嬢の手作り料理のほうがよっぽど罰ゲームであった。あれでは、嫁に行けませんよ。と言うより、行くなっ。相手に失礼だから。
それにしても、JRAの施設は何もかもお金がかかっていると改めて思ったわけで、もう遠慮なく使ってやるのだ。ボクがせっせと、20年の歳月をかけて建ててあげた施設もあることだしね。
2005/10/29
菊は素晴らしかった。逃げ馬をゴール前で捕らえての3冠は初めてであり、競馬史上、最も絵になる3冠だったと思う。
そこで競馬人気復興の今を機に、主催者にお客様の「目線」について再考を促したい。
GⅠ当日は、芝コースのゴール板に縁取りの装飾がなされるが、誰が考えたのか。名乗りなさい。あの装飾が、向こう側にあるダートを目隠ししていることに気づかないのか。外国の場合は向こう側にコースがないからそうしているのだ。
パドックの真ん中に関係者が入って談笑したり記念撮影したりする外国のマネもやめなさい。日本のパドックは狭いから。我々はあなた方を見に来たのではない。馬を見に来たのだ。馬体は、馬が向こう側にいる時のほうが見やすいのである。邪魔せんといて。不愉快です。
今こそ猿マネはやめ、日本オリジナルの、胸はれる競馬文化を築き上げたいものである。
「クラシックパーク」に出たら、パネラー陣のお宝を競馬グッズのお店に鑑定してもらい、その値段を当てるという企画があった。ボクの本当のお宝は初めて100万ゲットした時の銀行の帯で、このペラ紙の余白部分に勝利騎手の大西さんにサインしてもらったものである。だが値段の付けようがなく、ボツ(後で聞いたが、無理やり鑑定の結果1900円ぐらいとのことであった。何じゃ、その半端さは)。
出題されたのはクオカードで、週刊100名馬誌が馬事文化賞を獲った時、エッセーを100本書いた労いにと頂いたものである。自費で東京の祝賀会に出席したのに500円のカードかよと当時はズッコケたが、鑑定で1万2000円だと。やっと報われたのだ。
名馬の横でボクが仁王立ちした写真がわんさかあるので、これでクオカードを作り、鑑定に持ち込んでやるのだ。500円以下だったりして。